3月某日
クラタク号、170,000ヒット。
17万キロも走っていると、さすがに足腰も車体も心臓もかなり弱ってきている。
乗り心地も剛性感も静粛性も、トヨタの旗艦たるクラウンとしてはすでに失格である。
しかし、ひとつの移動手段たる「自動車」としてみるならば、今もってなお何ら不都合はない。
いかなる状況下にあってもエンジンがかからなかったことは一度もないし、クーラー・ヒーターが
効かなかったこともない。クタビレているとはいえ並みのクルマよりは静かだし、運転もラクだし、
スピードだってメーターを振り切るくらい出る(メーターがどの程度正確かは定かではない)。
そのくせ燃費は、カタログ10モード値(8.1km/l)を割ることはまずない。エアバッグもABSも
付いてはいないが、高速で大型トラックに追突された…などという時、このクルマに乗っていて
助からなければ、他のほとんど全ての乗用車ではまず絶対助かるまい。
まだ、「自動車」としての寿命を迎えるまでにはそうとうの時間が残っているはずだ。
もうしばらくの間はつきあってもらわなければならない。
…本人(?)がそう望んでいるかどうかは、神にしか判らないが…